公益信託 商船三井モーリシャス自然環境回復保全・国際協力基金(以下、「当基金」)は2024年6月11日(火)に、当基金が助成したプロジェクト実施団体による活動報告会を開催します。 本報告会は、基金が採択したモーリシャスにおける環境回復保全ならびに、地域社会貢献に関するプロジェクトの進捗状況や、成果の説明を幅広く人々に紹介することを目的として、昨年に引き続き2回目の開催となります。 今年の報告会では、モーリシャスにおけるマングローブや水鳥、希少生物など生態系の回復および保全活動に関わる活動、また持続可能な地域社会への発展に取り組む5つの団体より、プロジェクトの現状について紹介を行います。是非多くの方にご参加いただきたく、以下の通りご案内します。 なお、後日当サイトにも当日の録画映像の掲載を行う予定です。
2024年6月11日(火) 15:00 - 16:30(日本時間)/ 10:00‐11:30(モーリシャス時間)
「活動成果報告会/2023年(オンライン開催)」のお知らせ
モーリシャスで始まったマングローブ生態系解明の新しい試み 商船三井が創設した基金によって、モーリシャスのマングローブ生態系の調査が開始されました。このプロジェクトは、モーリシャスにおけるマングローブ生態系の状態を解明し、それに基づいて持続可能な利活用を支援することが目的です。モーリシャスの皆さんは、マングローブやアマモなどの海草、サンゴ礁などへの関心が高く、多くのNGOもそれらの保全や調査活動を行っています。私たちのプロジェクトは、モーリシャスのNGOと一緒にマングローブ生態系の保全に関する基礎的な知見を集積すると同時に、それらの活動が持続可能に行えるように人材を育成することも視野に入れています。調査は、従来からの方法に加え、最新的なLiDAR-SLAM法(Light Detection And Ranging- Simultaneous Localization and Mapping:光による検知・測距を用いた自己位置推定とマッピングの同時実行)によりマングローブ林を3次元で可視化すること、無撹乱で土壌採取が行えるジオスライサーを用いてマングローブ林の土壌堆積物の詳細な構造を解明することなど、マングローブ生態系の解析には世界的に新しい試みも行われています。それらの成果の一部は2022年12月に開催された第28回日本マングローブ学会年次大会のシンポジウムで報告され、2023年3月には同学会の学会誌であるMangrove Science の14号に2編の論文として掲載されました。 なお、2遍の論文は日本マングローブ学会のホームページにて閲覧することができます。 http://www.mangrove.or.jp/gakkai/subpage/gakkaishi/vol_14.html (文責:国際マングローブ生態系協会) 計測風景と点群取得状況(取得幅0.5mの断面表示)(山本敦也氏提供)
2023年度活動プロジェクト詳細ページが更新されました。