当基金による助成プロジェクトの成果が、日本マングローブ学会の学会誌Mangrove Science 14号に掲載されました。
2023年06月13日
当基金による助成プロジェクトの成果が、日本マングローブ学会の学会誌Mangrove Science 14号に掲載されました。

モーリシャスで始まったマングローブ生態系解明の新しい試み

商船三井が創設した基金によって、モーリシャスのマングローブ生態系の調査が開始されました。このプロジェクトは、モーリシャスにおけるマングローブ生態系の状態を解明し、それに基づいて持続可能な利活用を支援することが目的です。モーリシャスの皆さんは、マングローブやアマモなどの海草、サンゴ礁などへの関心が高く、多くのNGOもそれらの保全や調査活動を行っています。私たちのプロジェクトは、モーリシャスのNGOと一緒にマングローブ生態系の保全に関する基礎的な知見を集積すると同時に、それらの活動が持続可能に行えるように人材を育成することも視野に入れています。調査は、従来からの方法に加え、最新的なLiDAR-SLAM法(Light Detection And Ranging- Simultaneous Localization and Mapping:光による検知・測距を用いた自己位置推定とマッピングの同時実行)によりマングローブ林を3次元で可視化すること、無撹乱で土壌採取が行えるジオスライサーを用いてマングローブ林の土壌堆積物の詳細な構造を解明することなど、マングローブ生態系の解析には世界的に新しい試みも行われています。それらの成果の一部は2022年12月に開催された第28回日本マングローブ学会年次大会のシンポジウムで報告され、2023年3月には同学会の学会誌であるMangrove Science の14号に2編の論文として掲載されました。 

なお、2遍の論文は日本マングローブ学会のホームページにて閲覧することができます。
http://www.mangrove.or.jp/gakkai/subpage/gakkaishi/vol_14.html

(文責:国際マングローブ生態系協会)

計測風景と点群取得状況(取得幅0.5mの断面表示)(山本敦也氏提供)

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